皆様ありがとうございます。チェインクロニクルが今年も無事に、周年祭を迎えることができました。
12周年です！
そして今年はなんと、第5部をスタートさせることもできました。
未来を目指す新たな物語、主人公の子孫・ミレニアたちが未来からやってくるプロローグ、そして義勇軍が未来へと旅立つ第１章『賢愚の未来』篇。まだ始まったばかりですが、ついに時間を越えて冒険をはじめた義勇軍の旅路を、いっしょに楽しんでもらえたら嬉しいです。

また第4部完結に際しては、もっともっと新世界を見たかった！というありがたい反響をたくさんいただきました。本当にありがとうございます。
また一方で、まだまだ第4部のストーリーが読み切れてない！という声もいただきました。5部からでもスタートできますし、もちろん焦らずのんびり進めていただいてもOKです。
なにしろ12年ぶんもの懐の深さのあるゲームです。自由に楽しんでいただくのが一番です。

先日、このパンフに収録されている、緑川さんたちによる男子会の様子を見学させていただきました。
12年経った今でも「こんな遊び方がある！」という話題で盛り上がっている様子を拝見して、胸に来るものがありました。長い間続けていると、各自の中で遊び方も気持ちも、どんどん変化していくものだと思います。
その中で、その時々に合った楽しみ方を見つけ、続けてもらえているというのは、とことん熱中してもらえている時とはまた違う、より深い愛着を感じられ、本当にありがたいなと思った次第です。

私も、開発開始から足掛け13年以上にわたりチェンクロの開発に携わっています。
始めのころはゲームシステムもバランスもシナリオもキャラクター設定もと大回転していましたが、徐々に他のスタッフに渡していき、携わり方もゆったりと変化していきました。
ですが13年以上変わらずほぼ毎週、メインストーリーと登場キャラのディレクションは続けさせてもらっています。
第5部のスタートにあたっても、数百年ぶりに義勇軍に会ったならこう言うはずではとか、こういう未来ならこんなシーンがいるだろうとか議論を重ね、内容を詰めるのにたくさんの時間を使わせてもらいました。

本当に不思議に感じるのは、これだけの長い期間、ずっとストーリーの話をし続けているのに、その時々に話すべきことがあって、ぜんぜん言うことが無くなる気配がないということです。
それはすべて、皆さんとともに物語を紡ぎ続けてこられたおかげです。
もしもファンの皆さんの目に触れることなく、自分たちだけで黙々と開発を続けていたとしたら、これほど様々な物語とコンテンツをお届けすることはできなかったでしょう。途中でアイデアが尽きて作るのをやめてしまっていると思います。
皆様から声を頂けるからこそ、皆様の愛情が義勇軍のキャラクターに輪郭を形作ってくれるからこそ、次にどんな展開をしたら面白いかを考えることができ、その時期に合った物語とコンテンツを届け続けることができているのだと思います。

あらためてチェインクロニクルを遊び続けてくださっている皆さんに、心から感謝を申し上げます。
そして、変わらず義勇軍の冒険を描き続けてくれている開発や運営のみんな。
そして、チームを卒業した後も、なにかと気にかけてチームを助けてくれている先輩スタッフの皆様。本当にありがとう。

プレイヤーも作り手もみんな一緒に、これからもわいやわいや言いながら、自由に、義勇軍の物語を歩んでいきましょう。