CHAIN CHRONICLE 3

珍しく砂漠に雨が降った日、湖都の海岸に一人の少女が打ち上げられる。
少女の名はエシャル。
記憶を失い、覚えているのは自分の名前だけだった――
1ヵ月後、エシャルは彼女を救った劇団「砂の薔薇」の一員として舞台に上がるようになっていた。
まだまだ新米である彼女の憧れは、一座の看板女優にして歌姫のシャディア。
普段はぐーたらだが、ひとたび舞台に上がれば本物の姫君のように輝き、月夜の晩には美しい声で、故郷の歌を歌うのだ――
「竜湖祭」に参加すべく砂漠を移動する砂の薔薇。
しかし道中で、盗賊団に襲われる。
盗賊の狙いはシャディアのようだ。
シャディアの危機を、鋭い矢の一撃が救う。その射手は伝説の義勇軍のひとり、ミシディアだった。

-アマツ篇と運命の交差-

白砂のオアシスに向かう中、白い魔物に襲われる一行。
そこに助っ人に入ったのは、二人の鬼と一匹の火鬼。アマツたちだった。
目的地が同じであることから同行することになったアマツたちとエシャルたち。
初めて鬼を見たエシャルは不用意に「角なし」であることをアマツに尋ね、アマツを怒らせてしまう。

-セレステ篇と運命の交差-

執拗に砂の薔薇を襲う盗賊ヒシャム。
彼に攫われたニールを助けるためエシャルらは呪われし遺跡に向かう。
道中、具合の悪そうな少年を連れている一行に出会う。
それは砂漠越えで熱を出してしまったクーシャンたちだった――

黄金の民の末裔が住まう遺跡へと赴き、ニールの『誘拐事件』を解決した砂の薔薇一行。
しかしその『誘拐事件』はどうも不審な点が多く、ドゥルダナは、ラールとニールのふたりを問い詰めようとしていた。
そんな事情も知らずに、呑気にラールとニールの誕生日の準備をするエシャル。
シャディアの歌が持つ意味について、真相を明らかにするジブリール。
それぞれの思惑が、騒乱のオアシスで開かれる『砂の薔薇』の舞台の上で、ひとつになっていく――

-アリーチェ篇と運命の交差-

様々な困難を乗り越えて、竜湖祭の準備で賑わう湖都にたどり着いたエシャルたち。
路上を埋め尽くす人々、湖都ならではの珍しい品々、各地から集まった名のある旅芸人たち。
湖都で多くの刺激を受けながらも、エシャルたちは栄えある王立舞台に立つため、王立舞台選考会で芝居を披露することとなる。

そして時を同じくして、湖都にやってきたアリーチェたち。
エシャルとアリーチェ。祭りの空気が溢れる湖都で、ふたりの運命は絡み合っていく。

ムジカの歌を皮切りに、ついに開会した竜湖祭。
『砂の薔薇』は、その異様な熱気に浮かされながらも本番公演に向け
日々、稽古に励んでいた。

立ちはだかる仮面の男に、実力派の劇団『輝ける星屑』――
祭りの狂騒に引き寄せられて集まった強敵たちを乗り越えることができるのか?
エシャルは、最高の芝居を披露することができるのか?
そして『砂の薔薇』は、湖都の観客の心を掴むことができるのか?
竜湖祭最終夜、栄えある王立舞台の上で全てが決する。

-アリーチェ篇と運命の交差-

竜湖祭の舞台の後、光の柱の出現と時同じくして記憶を失ってしまったエシャル。
『砂の薔薇』との大切な思い出を取り戻すために奔走するエシャルは、
引き寄せられるように、仲間と共に光の柱に包まれし王都へと入っていく。

大切な思い出を取り戻すため。
全ての人々の幸せのため。
エシャルは、自らの胸の内に湧く不安感と戦いながら、
白き異形が闊歩する王都を、進み続けていく。