どこともない空間に、無機質な声が響く。
「システム起動―」「エラー」「システム再起動――」「エラー」…………
ある日、世界樹の根元に空から落ちてきた「卵」。そしてその中から現われた少女・セレステ。
彼女は精霊島の誰とも似つかない「鋼鉄の身体」を持っていた――
余所者を厭う森妖精には彼女を忌み嫌う者も多かったが、
セレステは、森妖精の兄妹・クーシャンとシーシャン、そしてそれを保護する老グリフォン・ヴォルクリスに家族として迎え入れられ、
日々を楽しく一生懸命に暮らしていた。
ある日、異形の群れを従えた少女が、世界樹を襲う。ナランハと名乗るその少女もまた、セレステとよく似た鋼鉄の身体を持っていた。
精霊島と家族を守るために立ち向かうセレステに、ナランハは説く。――「使命を思い出せ」と。